紫外線が細胞に到達し,DNAを傷つける・・・??
光回復(こうかいふく)酵素がこの状態を元に戻す活動が活発になります
UVAなる紫外線がこのスピードをアップします。
紫外線がDNAを傷つけたことが引き金になって生命は活性化するのです。
DNA障害と光回復酵素の活性化について
紫外線(特に短波長)が細胞に到達するとDNA鎖上の隣り合ったビリミジンの間で結合が起こります。
これによりビリミジンの二重体またはビリミジンダイマーと呼ばれる結合体が発生します。
この状態になるとDNAは正しい塩基対をつくることが出来なくなります。
生体にとって致命的な要因になります。
実はこの現象は日常日光に浴びていれば、いつも起こるありきたりな現象なのです。
ここで終わってしまっては大変ですが、続きがあります。
この状態を元に戻す作用が活性化するのです。
光回復酵素といわれます。
シクロプタン型ビリミジンダイマーにしか作用しない性質を持っています。
そして300~500nm(ナノメーター、紫外線UVA領域から緑色領域までの波長)の光の照射により
二重体は活性化されます。そしてこの酵素の働きにより、元のふたつのビリミジン塩基構造に戻ります。
とくにUVA(紫外線)波長域が皮膚に当たると光回復過程はスピードを増します。
こうして外の刺激が発端となって生命活動が活発になり、免疫力が向上するという、一連のリズムなのです。
この一連のリズムの最初に起きる部分
(紫外線がDNAを傷つける)だけを語るのは真実を伝えない情報に他なりません!!
地上に降ってくる生命体にとって不可欠な波長には赤外線
・色で見ることのできる7色の可視光線そして紫外線があります。
赤外線ほど波長が長く、紫外線ほど波長が短くなります。
また波長が短いほどエネルギーが強く、
例えば紫外線の波長は可視光線の赤色の波長の2倍のエネルギーがあります。
波長を表す単位はナノメーター(nm)やミリミクロン(mμ)を使います。
このふたつは同じ長さで、100万分の1mmです。
赤外線 700~
赤 625~700
橙(オレンジ) 595~625
黄 570~595
緑 495~570
青 440~495
藍 410~440
紫 380~410
紫外線 ~380
この数値には書物によって多少誤差があります。
赤外線にも近赤外線、中赤外線、遠赤外線があります。
同じように紫外線にも近紫外線、中紫外線、遠紫外線があります。
「近」とつくのが一番可視光線に近い波長、「遠」は可視光線の波長から遠い波長、ということになります。
「遠」のつく遠赤外線はほんのわずかに地上まで来ます。
一方の遠紫外線は地上まで来ていません。
中紫外線もほとんどがオゾン層で遮断されています。
今問題になっているのが、この中紫外線です。
オゾン層が破壊され、今まで以上に降ってくる危険が叫ばれています。
紫外線は全体の日差しの1%ですが、ほとんどが近紫外線(UVA)です。
赤外線と可視光線が約50%ずつです。
生命体にとってこれらの波長はすべて不可欠の波長ですが、
波長の長さによって人間の健康への役割の仕方が違います。
波長の長いものほど物理作用が強く、波長が短くなるにしたがって化学作用が強くなります。
また波長の長いものほど透過力があり、赤外線は体内15cmまで入るとされています。
波長が短くなるにしたがって透過力がなく紫外線は0.5mmです。
人の健康に対する役割では赤外線は一番影響力が小さく、限定的ですが、
可視光線や紫外線は決定的に重要な役割を果たしています。
赤外線の主な役割
鎮痛効果・体温の維持・血行促進
鎮痛効果
カーボンアーク灯が放射する赤外線は温熱作用があるため、
鎮痛効果があり、三叉神経痛、後頭神経痛、肋間神経痛などに応用されている。
その他の痛みの軽減に効果が高い。
体温の維持
温泉の湯番をしている人の間では、昔は42度を保っていたが、
現在では40度の温水にしないと入浴できないという。
別に高い温度が良いというわけではないものの、環境の変化を見ても、住居、衣服、栄養、
運動からは考えにくく、日照不足による体温の低下が原因している可能性がある。
ゴルファーやキャディさんに体温が高い人が多いと言われるのも、日光に当たる機会が
多いからと思われ、体温を上げてくれるのは主に赤外線とされている。
血行促進
赤外線には深部温熱作用があるため血流を良くする効果がある。
そうした温熱作用がある反面、熱が出て体温が上昇したときには、
逆に常温に戻そうとする生体恒常性を高めることも知られている。
赤外線は透過性が強いため捻挫のような深部の損傷に対しても、
血流を促進することで治癒を早める補助的な役割を果たすことが出来る。
可視光線の主な役割
可視光線 → 眼 → 視床下部 → 自律神経系 / 内分泌系
光の20%が脳に到達する眼という受容体
可視光線=色の波長
特定の色が特定の症状に対して、驚くほどの効果を与えることがあります。
偶然か必然かが問われていくのでしょうが、劇的なものは偶然とは思いにくいものもあります。
たとえば数例をのぞいてみましょう。
眼科医の事例
25年間にわたって視力が悪く、悪化していた人で、目の前の指数本がぼやけて見えるほどになっていた人に対し、
特定の青緑の光を毎日20分見せただけで、4日後には視力が回復。
11日目 気持ちが高揚し、気分もずっと良くなり、身の回りのものを見始めた。
21日目 6メートルの距離から10cm角の文字が読めるようになった。
色のホルモンへの影響の研究
*ビタミンCの発見でノーベル賞を受賞したアルバート・セント・ジェルジ博士は
「エネルギーの処理に関わる酵素とホルモンの多くには色がついており、光に敏感であることを発見した」
としている。
*1979年マルティネクとべレジンは
「ある酵素系が体内の生物学的な活動を効果的に統制するのに、光と色が大いに関わっていることを発見した」
「特に①光の色によっては体内酵素の働き500%も向上させるものがあること
②酵素の反応速度を増したり、活性化あるいは不活性化させたり、
細部膜を通る物質の移動に関与したりできる色があることを発見した」としている。
*また別の実験結果では、
「可視光線の波長の平均値は500nm(ナノメーター)。
そしてほとんどの細胞には細胞膜の外にこれと同じ長さの基質がある。
細胞膜内にある糖たんぱく質の一部が可視光線帯の電磁エネルギーに共鳴を起こしていると推測される。」
としている。
光受容体としての眼
*19世紀のハンガリー人医師イグナツ・フォン・ペクツェリは虹彩学(イリドロジー)
という今日の臨床科学の基礎を築いた。
眼の虹彩が文字通り体の縮図であることを発見した。
*病気の診断が出来るとまでは主張していないが、虹彩の様子から
体の組織全体を評価し、損傷があれば病気の前兆だと受け止めている。
*1989年「私たちの自助モニター・眼」(ソビエト・ライフ・マガジン)でロシアの科学者は
高感度のビデオカメラで彼らが開発した虹彩学の所見と実際の体との間には
150の評価項目において100パーセントの相関があることを突き止めた。
光受容体としての眼の構造
■一つの眼は1億3700万個の光の受容体を持つ。
■眼と脳は体重の2%だが、体内に摂取した栄養の25%を必要とする。
■眼だけで心臓の約三分の一の酸素と、手足の動きに必要な関節包の10~20倍のビタミンCと、
体内の器官のうちでは最大量の亜鉛(知能の働きに必要な物質)を消費する。
■眼は人体の感覚受容体の70%を含んでいる。
人間が一生かかって得る情報の約90%は眼から入ってくる。(盲人は例外)
■毎秒30億個のメッセージのうち20億個は眼から脳に伝えられる。
近代科学では眼を精神に通じるものと見なし始めている。
■眼の色と行動との関係ー眼の色の変化に伴い、脳の異なった領域が刺激を受けて人格や行動に影響を及ぼす。
別の科学者グループは視覚障害と精神病との間に強い関連があることを発見。
■視覚に問題があるのは全人口の9%にすぎないのに、うつ病、精神分裂症、
アルコール依存症に悩んでいる人の66%に視覚障害が見られた。
眼は栄養素である光をどのように使うのか?
片目にある1億3700万個の光受容体のうち1億3000万個は杆状体(かんじょうたい)、700万個は円錐体。
円錐体は主に日中に機能し、照度が高い時の視力や色の識別に関係する。
杆状体は主に夕方に機能し、照度が低くて色がはっきりしない時の視力や眼の動きに関係する。
これらの受容体は光を電気的刺激に変えて時速375キロの速さで脳に伝達する。
脳のいくつかの経路を辿る。
視覚皮質へ行ってイメージをつくりあげたり、脳の視床下部に行って活力機能に影響を与える。
視床下部に到達した可視光線の役割
目から入った光はどう作用するのでしょうか?
目から入る波長は可視光線です。
そしてホルモンにはそれぞれ特定の色に反応することがわかってきました。
その統制役をするのが視床下部です。
視床下部は身体全体の運営に対して指揮を取ります。
光を受取って、その情報で指示を出す指揮官です。
自律神経系
眼から光エネルギーを受け入れた視床下部はまず自律神経に作用します。
ひとつは交感神経を刺激してホルモンの分泌を促し、
他方は副交感神経を制御してホルモンの分泌を抑制します。
つまり視床下部は光を受けることによって自律神経系が円滑にバランスよく作用する手助けを行ないます。
さらに視床下部は感覚器官が得た情報を受取り、また自律神経からの情報を受取ります。
視床下部の制御機能は自律神経、エネルギーバランス、体液のバランス、
体温調節、活動と睡眠、循環と呼吸、成長と成熟、生殖、情緒のバランスに及びます。
内分泌系
視床下部は脳下垂体や松果体に刺激ホルモンの出すタイミングを光からの情報をもとに指示します。
(ホルモンの制御)
一般に内分泌系は生命維持に必要な新陳代謝のみならず、細胞内の化学反応の速度変化も統制する。
その際ホルモンが直接血液中に分泌されてからだの各部を回り、伝達内容を解読できる特定の細胞に影響を与えます。
内分泌系を構成する腺は、脳下垂体、松果腺、甲状腺、副甲状腺、胸腺、副腎、すい臓、生殖腺。
脳下垂体は「主腺」と呼ばれ、体内のホルモン分泌のほとんどを制御して、
体の要求に応じて分泌量を見積もり、再調整を繰り返します。
脳下垂体はふたつの部分に分かれ
<脳下垂体前葉>甲状腺、副甲状腺、睾丸、卵巣、乳房、長骨、筋肉、内部器官の成長
<脳下垂体後葉>乳腺、腎臓に影響を与えます。
この脳下垂体の分泌にかかわる決定は視床下部で行われています。
松果体も光で活性化された情報を眼から視床下部を通して受け取る。
視床下部から受けたメッセージを利用して強力なホルモンであるメラトニンの分泌時期を決めます。
松果体は、人間の機能のあらゆる面で大きな役割を担っています。
生殖機能、成長、体温、血圧、筋肉運動、睡眠、気分、免疫系などに与える影響が実証されている。また長寿の因子とも言われています。
今日までに体の100の機能が日単位のリズムを持っていることが確かめられています。
24時間ごとに1サイクルが終わるようにプログラミングされています。
このリズムをもった機能がお互いに連携するためには太陽に当たることが必要とされるのです。
目から入った光は視床下部を通して可視光線を受け取り、自律神経、脳下垂体、
松果体に指令を出し、制御し、身体全体のバランスとリズムを作っているのです。
この身体の自然なリズムは光線を受ける以外には不可能なのです。
色の治療
新生児重症黄疸に青い光か太陽光線と同じフルスペクトルの光線
リウマチなどの関節炎に青い光
偏頭痛などに赤い光
うつや不妊症の人に赤い光
ガーダリー 色の治療家
治療において
緑色またはそれに近い色(レモン色、青緑色)は必ず含める
長引く不調にはレモン色(緑と黄色が半々)
急性の症状にはトルコ石色(緑と青とが半々)
心臓や循環器系や生殖系は紫色、深紅色、赤紫色ー紫色は活動過多の時、深紅色は不活発の時、赤紫色はバランスを取る時
無気力の時にはレモン色(緑と黄色が半々)とオレンジ色(赤色と黄色が半々)を併せて使う。
感覚が麻痺している場合は無気力で使う色に赤色を加える。
藍色は痛み、出血、膿瘍を伴うあらゆる症状
色によるストレス解消
光による心理療法ーニューヨーク州スカスデールの精神科医リチャード・フレンケル博士
人間のストレスの治療のために色の研究を続け、診療に利用。
「ストレスは心の中で色として符号化される」という仮説を立てた。
患者がさまざまな色(赤、オレンジ、黄色、緑、紫、白、茶色、灰色)にどのように反応するかを調べる。
そしてストレス反応のある色をを見る(着色されためがねをかける)ことで、打ち消される。
手法
色とりどりの電球に囲まれた鏡の前で、過去の痛ましい記憶がほとばしり出たら原体験を思わせるような徴候が体に出ることもある。
心のストレスを取り除くと病気を減らすことが出来る。人間の創造性を解き放つことも出来る。
不安、憂鬱、恐怖、偏頭痛、自殺、コンピューター使用に伴う疲労、肥満、麻薬やアルコール常用などの抑制に高い成功率。
国連でも発表された。
紫外線の主な役割
紫外線→ビタミンD→カルシウム
紫外線→ビタミンD→免疫応答
紫外線→ヒスタミン、キニン、プロスタグランジン、プラスミン
↓
紫外線→ビタミンD3(コルカルシファロールというホルモン)→血清カルシジオール(肝臓)→活性型ビタミンD3(腎臓)
活性型ビタミンD3→
①→カルシウムほかミネラルの高い吸収率を維持させる
カルシウム濃度 骨:血液=10000:1 血液:細胞内=10000:1
②→免疫機能を高める
単球をマクロファージに変える
白血球を活発にする
③細胞活性化
紫外線→
*ヒスタミンをつくる 毛細血管を拡張する
*キニンをつくる 血管透過性を高める(血管の網の目の修理)
*プロスタグランジンをつくる 血液の流れの促進、胃の粘膜
*プラスミンをつくる 血中たんぱく分解酵素
*瞬間に遺伝子を傷つける(UVB)ことで、身体が活発になり、次の瞬間、
傷ついた遺伝子は修繕されると同時に抵抗力がアップする。
↓
活性型ビタミンD3の役割
動物はビタミンD3、植物はビタミンD2
一番栄養が豊富な母乳でさえ、ビタミンDだけは不足しており、赤ちゃんは日光に当たって得るしかない。
錠剤で飲むビタミンDとは異なり、それらの過剰摂取は危険。
ちなみに植物はビタミンD2で、動物はビタミンD3を必要とする。
D2は人間にとってD3の1000分の一の効果しかない
ビタミンDの生成
紫外線が皮下脂肪の中の「7デヒドロコレステロール」に当たるとビタミンDに変化する。
そしてそのビタミンDが肝臓と腎臓で代謝されて「活性型ビタミンD」になる。
*紫外線に当たって余分に出来た分のビタミンDは脂肪の中に蓄えられ、小出しに使われる。
カルシウムの吸収「ビタミンDは生命にかかわるカルシウムの量とバランスを調節する」
ミネラルの中でもカルシウムだけは量が限定され、多すぎても、少なすぎても
身体に支障をきたすため、一日に実際に吸収される量は決まっている。
通常一日に吸収される量は150~200mg。成長期の子供や妊婦は350mg吸収される。
カルシウムはイオン化された食べ物や牛乳などで摂取するのがよく、吸収がスムーズ。
カルシウムのバランスは一定に保たれる必要があるので、そのために色々な活動が体内で行なわれている。
カルシウムの正常なバランス構成
骨:血液=10000:1 血液:細胞内=10000:1
血液内のカルシウム濃度が上昇しても下がっても人は死ぬ。
このため、常に濃度をチェックしているのが副甲状腺。
活性型ビタミンDにより
①「ビタミンD依存性カルシウム結合タンパクを小腸の粘膜に作る。
②小腸粘膜上皮細胞(栄養を吸収する細胞)の細胞運動を活発にする。
小腸粘膜上皮細胞は24時間に一回入れ替わっており、
細胞運動を激しく行なうが、、それには活性型ビタミンDが不可欠。
*活性型ビタミンDがその人に必要な一日のカルシウム量に応じたレセプター
(結合蛋白)をつくり、それとくっつかないと吸収されずに排泄されてしまう仕組み。
これによりカルシウム吸収の一定量が保たれる。
細胞活性化
臓器は常に代謝が必要。
ひとつの細胞が細胞運動を活性にするには活性型ビタミンDが必要。
(例1)
すい臓のランゲルハンス島にあるベータ細胞の細胞運動が活発になってインシュリンが出る。
ところが、カルシウムの代謝が悪く、ベータ細胞にカルシウムが正常より多く入っていると、
電気信号が悪くなりインシュリンが出にくくなる。
(例2)
免疫細胞はカルシウムが真空状態にあり、カルシウムが入ってくると電気が起きる。
(例3)
動脈には中膜に平滑筋がある。血液中のカルシウムが筋肉細胞に入ると収縮する。
カルシウムが入り過ぎるとセメント状になる。(動脈硬化)
一定のカルシウムが吸収できなかったら
(食べなかったり、ビタミンD不足で吸収率が悪かったり)どうなるか?
血液中のカルシウム濃度が下がるため、緊急事態として副甲状腺ホルモンが破骨細胞を使って
骨からカルシウムを取って、血液にまわすことで、濃度を維持する。
しかし、これを繰り返していると骨がカサカサになって骨粗しょう症になる。
骨粗しょう症は成人病の引き金になるといわれる。
またこれが繰り返されることは、血液に逆にカルシウム濃度が高まる危険を生み、
ひたすら、カルシウムは血液から外に追い出され、細胞間にたまっていくことになる。
(細胞内に入って遺伝子を傷つけることもあり、また細胞間を移動することもあるが、いずれにしろ良くない状態)
たとえば、このような状態になるとカルシウムが細胞内に入りすぎて、10000:1のバランスが崩れる可能性がある。
そうすると電気信号が鈍感になる。
つまり、普段何かを目で見て判断するとか、内臓が正常に活動するための細胞分裂の活動などは
バランスが良いことで、無事に運営されており、カルシウムがメッセンジャー役を務め、
カルシウム1個が細胞に入った瞬間に波が起きて電気が走り伝達がスピーディに行なわれるので、
そのカルシウムが細胞内に入りすぎていると、カルシウムが1個入った時の振動が鈍くなってしまう。
高齢者が反応が鈍くなったり、心筋細胞の細胞分裂が鈍くなって心筋梗塞になったり、
動脈の平滑筋の筋肉細胞が鈍くなって高血圧になったり、動脈硬化になったり、という具合。
カルシウム濃度のバランスの10000:1が崩れると、元に戻すのに2年以上かかるといわれる。
崩さないためには、
①紫外線が皮膚に作るビタミンDを確保し続けること。日光に当たること。
②カルシウムを摂取すること
③肝臓、腎臓機能をこわさないこと(光線療法などを行い内蔵を健全化する)
カルシウムのバランスを正常に保つには日光しかない。
もちろん紫外線を含んだ日光のことで、紫外線に当たってビタミンDをつくらない限り無理なのです。
この際、UVカットは完全にビタミンD生成が遮断されてしまうので、注意が必要です。
免疫応答
免疫=白血球
好中球 免疫の50%
好酸球
好塩基球
リンパ球 免疫の25%~30%(75%前後がT細胞、5%~10%がB細胞、15%がNK(ナチュラルキラー)細胞)
T細胞→ヘルパーT細胞=免疫応答を円滑にする
キラーT細胞=異物うを攻撃する。
B細胞→抗体をつくる
NK細胞→指示を待たず、自己変質や異物を攻撃する。
単球 炎症に集まってきてマクロファージに変わる。敵か味方かを判断。ひとつだけ食う。
敵を記録し、リンパ球(T細胞)に伝える。
NK細胞は単独で異物や自己変質のガンなどを攻撃するが、
ほとんどの白血球は免疫力を発揮する上で免疫応答のチームプレーを行なう。
まず最初に偵察隊であるマクロファージ(単球が変化したもの)が異物を見つけることから始まる。
マクロファージが見つけない限り免疫応答は起きない。
マクロファージは異物をひとつ食うことで、どんな異物なのかを測定してくれる。
ちゃんとリンパ球に情報を伝えるシステムが出来ている。
このマクロファージの情報をもとにB細胞がその異物の情報・形をもとに効果的な抗体を生産する。
マクロファージが発見し、情報を伝えてから一週間ぐらいで抗体が出来上がる。
乱暴な説明ですが、このようなシステムで免疫は活動を続けています。
リンパ腺が腫れるのは、そこで食い止めようとしているからです。
がん細胞は毎日数多く生まれているので、免疫の活動は一日たりとも休めません。
むしろ無菌状態は身体を弱くするだけです。免疫力の軍事行動をしているほうが機動力を上げます。
抗がん剤は正常細胞も免疫も殺してしまうので、免疫力がどんどん低下していきます。
また手術は切るので、炎症を起こし、そうすると血管内部に粘着液が増え、余計に繁殖する場所を増やしてしまう。
これに対しては血流を上げて流れを早くすると、がん細胞はなかなかくっつけず、流れているうちに免疫に食われる確率が高くなります。
紫外線が白血球を活発化
顕微鏡で見ると好中球は紫外線が当たることで動きが3倍ぐらい早くなります。食菌力が増します。
紫外線は身体に不可欠なものを皮膚につくる
ヒスタミン
皮膚にあるヒスチジンに当たるとヒスタミンに変わる。
ヒスタミンは毛細血管を拡張する物質
血液の流れは心臓→動脈→細胞→毛細血管→静脈→大静脈→心臓静脈
もし、毛細血管が縮んで血液の入りが悪いと、太い静脈や動脈に血液が集まってしまい、
心臓に返ってくる量も増え、大きく心臓が動き酸素が不足する。
毛細血管は血液をためる大事なところ。毛細血管が大きく開くと最大直径1mmまでになる。
キニン
血管は網の目になっており、透過性が重要。
網の目が小さすぎても養分が細胞へ行けなくなるし、大きすぎると赤血球が外に出てしまう。
キニンは網の目を良い状態にする重要な物質。
プロスタグランジン
血液の流れを促進させる物質であり、痛みの物質でもある。胃酸から胃壁を守る粘膜。
*痛み止め薬はプロスタグランジンを他の物質に変えてしまうので、痛みが感じなくなるが、これにより血流が悪くなる。
また胃の粘膜が弱くなり、胃潰瘍になりやすくなる。痛み止め薬に胃の薬が併用されるのはそのため。
胃も皮膚と同じでたんぱく質で出来ているので、強酸性がつけば穴が開いてしまう。
痛み止め薬を飲みすぎるとプロスタグランジンがばくなって胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる。
またプロスタグランジンは胃液をつくる能力もあり、消化を助けてくれる。
十二指腸を通って小腸の平滑筋に刺激を与えると、活発にぜん動運動を起こす。
胃の粘膜が薄くなると胃液が出来なくなり、便秘になる。便秘で停滞していると発ガン物質がくっついて大腸がんの危険が高まる。
プラスミン
血中たんぱく分解酵素
血管壁などのこびりついたたんぱく質を分解してくれる。
紫外線はガラスを通さない。ガラスに吸収されてなくなる。物に当たったらなくなる。
しかし、紫外線は海と雪に反射する。
海辺は上から下から反射するので、紫外線を取り込みやすい。
山は空気が澄んでいるので、やはり紫外線を確保しやすい。
1930年代にペニシリンという抗生物質が誕生してから薬の時代になりましたが、
わずか80年で行き詰まりを見せています。
137億年前にビッグバンが起きたとされますが、原子核が出来、水素それからヘリウムが出来
、原子が出来、宇宙は悠久の期間を通じてひとつのリズムで時を刻んでいるように見えます。
今現在も宇宙の摂理、自然の成り行きには同じリズムの継続があるように見えます。
地球に生命体が繁殖したのも、すべてそうした宇宙の原理に他なりません。
科学の時代と言っても、女性が胎児をかかえ、新たな生命を生み出すまで、
人は何ができるでしょうか?見るだけです。
「見る」ことはさらに発展するでしょうが、健康を取り戻すためには、正確な理由や分析では戻ることはなく、
自然のリズムに身を戻してこそ、健康という自然の状態に戻るのだと思います。
目から入った光のうち、約20%がそのまま網膜を通過し、視床下部、脳下垂体、松果体に達しています。
こうして光から人間は情報をもらうことで、どのホルモンをいつ出すのかなど
身体のリズムを整えて、健全な活動を身体に行なわせるのです。
ホルモンの生成、ストレス反応、自律神経系、感情を司る大脳辺縁系などの活動を円滑にさせます。
また新陳代謝や生殖機能にまで影響を及ぼします。
目から入った光はどう作用するのでしょうか?
目から入る波長は可視光線です。
そしてホルモンにはそれぞれ特定の色に反応することがわかってきました。
その統制役をするのが視床下部です。
視床下部は身体全体の運営に対して指揮を取ります。
光を受取って、その情報で指示を出す指揮官です。
自律神経系
眼から光エネルギーを受け入れた視床下部はまず自律神経に作用します。
ひとつは交感神経を刺激してホルモンの分泌を促し、
他方は副交感神経を制御してホルモンの分泌を抑制します。
つまり視床下部は光を受けることによって自律神経系が円滑にバランスよく作用する手助けを行ないます。
さらに視床下部は感覚器官が得た情報を受取り、また自律神経からの情報を受取ります。
視床下部の制御機能は自律神経、エネルギーバランス、体液のバランス、
体温調節、活動と睡眠、循環と呼吸、成長と成熟、生殖、情緒のバランスに及びます。
内分泌系
視床下部は脳下垂体や松果体に刺激ホルモンの出すタイミングを光からの情報をもとに指示します。(ホルモンの制御)
一般に内分泌系は生命維持に必要な新陳代謝のみならず、細胞内の化学反応の速度変化も統制する。
その際ホルモンが直接血液中に分泌されてからだの各部を回り、伝達内容を解読できる特定の細胞に影響を与えます。
内分泌系を構成する腺は、脳下垂体、松果腺、甲状腺、副甲状腺、胸腺、副腎、すい臓、生殖腺。
脳下垂体は「主腺」と呼ばれ、体内のホルモン分泌のほとんどを制御して、
体の要求に応じて分泌量を見積もり、再調整を繰り返します。
脳下垂体はふたつの部分に分かれ
<脳下垂体前葉>甲状腺、副甲状腺、睾丸、卵巣、乳房、長骨、筋肉、内部器官の成長
<脳下垂体後葉>乳腺、腎臓に影響を与えます。
この脳下垂体の分泌にかかわる決定は視床下部で行われています。
松果体も光で活性化された情報を眼から視床下部を通して受け取る。
視床下部から受けたメッセージを利用して強力なホルモンであるメラトニンの分泌時期を決めます。
松果体は、人間の機能のあらゆる面で大きな役割を担っています。
生殖機能、成長、体温、血圧、筋肉運動、睡眠、気分、免疫系などに与える影響が実証されている。
また長寿の因子とも言われています。
今日までに体の100の機能が日単位のリズムを持っていることが確かめられています。
24時間ごとに1サイクルが終わるようにプログラミングされています。
このリズムをもった機能がお互いに連携するためには太陽に当たることが必要とされるのです。
目から入った光は視床下部を通して可視光線を受け取り、自律神経、脳下垂体、松果体に指令を出し、
制御し、身体全体のバランスとリズムを作っているのです。
この身体の自然なリズムは光線を受ける以外には不可能なのです。
光が目から入って脳下垂体から性刺激ホルモンが分泌されます
エスキモー人は、太陽の光が届く半年間は明るい光が目に入るため、
メラトニン(松果体ホルモン)が減少して脳下垂体から性刺激ホルモンが分泌されます。
そして光の届かない半年間、エスキモー人の女性は生理が止まり、男性の性欲も減退します。
とくに鳥類が春に発情して繁殖するのは光が強くなるからです。
ロイル・ライフは微生物がそれぞれの特定の振動数にとくに反応することを発見しました。
この振動数を利用すれば病原菌を破壊できるのです。
可視光線の波長の平均値は500nm(ナノメーター)。
そしてほとんどの細胞には細胞膜の外にこれと同じ長さの基質があるのです。
細胞膜内にある糖たんぱく質の一部が可視光線帯の電磁エネルギーに共鳴を起こしていると推測されます。
紫外線を血液に照射して血液に取り込んだときや、光ファイバーで腫瘍に当てたときには劇的な効果があります。
しかし、人工的な単体光線よりも自然光の複合光線(フルスペクトル)こそ健康に不可欠なものです。
光線機でも蛍光灯でもフルスペクトルであることは健康にとって格段に大きな武器になるのです。
いろいろな波長が身体にそれぞれ違った影響をしています
緑は松果体でのメラトニンの合成を阻害し、青もかなり抑制します。
紫外線もメラトニンの生成を妨げます。
赤は何の影響も与えず、黄色もそれほど影響を与えません。
「抑制する・阻害する」ということは性ホルモンの分泌が高まることです。
日光に当たるだけで守られる
日光は殺菌効果がありますから、傷口に当てることで感染を防ぎます。
*こんな実験があります。
滅菌した試験管にパスツール(バクテリアの繁殖を促す糖液)を満たし、
方や光の入らない状態、方や日の当たる場所に置いたところ、日光にさらされた試験管の溶液は澄んだまま。
日の当たらない試験管の溶液は多くの菌が繁殖して白く濁っていました。
日光の紫外線が肌にビタミンDを作ってくれます。肌が赤くなったらビタミンDが出来た証拠です。
このビタミンDがないとカルシウム不足になって様々な病気の要因になります。
UVカットを塗ると完全にビタミンDは生成されませんので注意が必要です。
野菜も日照不足になると立派に育ちません。米も不作になりますので、農家は大打撃です。
果物の甘味も日光のおかげです。
家庭でもオフィスでも蛍光灯だけでなく日光に当たるようにしましょう。
いくつかの科学研究所では蛍光灯の光は発がん性が指摘されています。
最近は抗生物質が効かない細菌が多く現れています。
ここで、最も効果が証明されたのが、太陽の光と同じ振動数の光だったのです。
またテキサスでメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が大発生した時も
鎮静化に役立ったのは紫外線を血液に照射するという方法だけだったのです。
ニュートンの光スペクトルの発見
可視光線(白色光・Visible Light)から色ができることは、グリマルディやデカルトも気づいていたが、
1666年に万有引力を発見したことで知られるニュートンが小孔から暗室に入る白色光をプリズムで屈折させると、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色に分かれることを見出し、
各色帯をスペクトルSpectrumと呼ぶことを提唱し、
さらに7色のスペクトルを合わせると再び元の白色光に戻ることを立証した。
ニュートンも不可視光線Unvisible lightがあることは全く気づかなかった。
可視光線スペクトル
ハーシェルの赤外線の発見
1800年にイギリスのウイリアム・ハーシェルは、太陽スペクトルの色温度を鋭敏な寒暖計(ボロメーター)
を使って測定していた際に、肉眼では何も見えない赤色の外側で温度が上昇する事実を偶然に発見し、
赤外線Infrared rayの存在を明らかにした。
なお赤外線を熱線と呼ぶのは、発見の経緯から名づけられた。
赤外線発見
リッターらによる紫外線の発見
すでに1777年に、セーレは塩化銀に日光を当てると紫色になることを発見し、
この作用は紫色のスペクトルで最も強いことを証明したが、
紫色の外側にも目に見えない光線があることまでは気づかなかった。
一方、赤外線の発見を契機に紫外部でも熱作用が検索されたが、
温度を感じる光線は検知されなかったため、当初は紫外部には光線はないと考えられた。
ところが、赤外線が発見された翌年の1801年に、ドイツの医師リッターやイギリスの物理学者ウォラストンが、
セーレが発見した塩化銀の紫変作用を用いて紫外部の光線を検討した結果、
紫色の外側にも肉眼で見えない紫外線Ultraviolet rayのあることを実証した。
紫外線発見
1893年デンマーク生まれの医師二ールズ・フィンゼンが
太陽と同じ連続スペクトル光線を強力に放射するカーボン・アーク灯を創案しました。
このアーク灯を使い、不治の病とされた尋常性狼瘡の治療に成功しました。
二ールズ・フィンゼンはこれにより1902年ノーベル医学生理学賞を受賞しました。
紫外線と皮膚病
デブガンらはイギリスのスコットランド地方の住民を対象にして、
放射紫外線量の季節変動と血中ビタミンDとの関係を調べた。
①屋外労働者は公園の庭師、
②屋内労働者は週末や休暇以外は光線を浴びない病院勤務者、
③入院患者は実験期間中日光浴をしなかった長期入院患者。
ビタミンDの値は著しく季節変動し、冬から春にかけ最も低下する。
①群が一番高く、②、③になるにつれ低い値となった。
ビタミンDの保有量
アルバート・セント・ジェルジ
ビタミンCの発見でノーベル賞を受賞したアルバート・セント・ジェルジが、
光と色が人体に大きな影響を与えることを認めている。
彼はその研究から「体内に摂取されるエネルギーはすべて太陽から与えられる」と結論づけた。
また彼はエネルギーの処理に関わる酵素とホルモンの多くには色がついており、光に敏感であることも発見した。
マルティネクとべレジン
彼らも同じような結論に達している。
二人はある酵素系が体内の生物学的な活動を効果的に統制するのに、
光と色が大いに関わっていることを発見した。
特に
①光の色によって体内酵素の働きは500%も向上させるものがあること
②酵素の反応速度を増したり、活性化あるいは不活性化させたり、
細胞膜を通る物質の移動に関与したりできる色があることを発見した。
酵素やホルモンと色
フリッツ・ホルヴィヒ
1979年、フリッツ・ホルヴィヒ博士は光が人体に与える影響について最もわかりやすく、
深い洞察に富んだ論文を発表した。
ドイツ・ミュンスター大学の元眼科教授でもある彼は光が人体を刺激したり
調節したりする効果は、眼を通じて起こることをはじめて例証した。
彼は盲人と手術前後の白内障患者を観察した結果から、
もしも光を知覚する力がないとか一時的に異常になったり著しく低下したりすると、
生理学的にも情緒的にもすっかり安定性がくずれると結論している。
光を受信する眼
老化とメラトニン
ヴァルター・ピエアパウリとジョルジュ・マエストロニ
スイスの研究者ヴァルター・ピエアパウリとジョルジュ・マエストロニは松果体ホルモンである
メラトニンを加えた水を夜ネズミに飲ませると動きが格段によくなること、
老化の徴候(衰弱、病気・外見)の現れ方が著しく遅くなったり、なくなったりし、
寿命が20%延びることなどが明らかになった。
メラトニンを投与されたネズミが平均931日生き延びたのに対し、
投与されなかったネズミはだんだん体重が減り、平均755日しか生きられなかった。
老化が松果体の中で始まるばかりか、年齢に伴う老化の徴候は松果体の中で合成される
メラトニンが次第に減るために現れてくることに気づいた二人はマラとニンがストレスを減らしたり、
ストレスに関わる病気を抑制する役割を果たすと主張した。
老化とメラトニン
新生児の黄疸と青い光
ジェラルド・ルーシー
1968年にバーモンド大学のジェラルド・ルーシー博士が
日光が新生児黄疸を改善することを臨床的に確かめた。
彼は黄疸の新生児にフルスペクトルの光か青い光のいずれか数日間当てると、
ビリルビンが安全なレベルまで低下することを発見した。
新生児黄疸
リウマチ患者の痛みと青い光
シャロン・マクドナルド
1982年シャロン・マクドナルド博士はサンディエゴ州立看護大学で、
リウマチ患者である60人の中年女性について研究を行なった。
簡単に組み立てられた箱を用意して、その中に青いフィルターを取り付けた通常の白熱光源をともす。
被験者に、特殊な作りの入り口から手うぃお入れるように指示し、
その手にいろいろと変えて(最長15分)青い光を照射する。
被験者のほとんどは照射時間が短くても痛みがかなり和らいだ。
また照射時間が長いほど痛みは和らいだ。
リウマチの痛み
偏頭痛と赤い光
ジョン・アンダーソン
ジョン・アンダーソン博士の研究によると赤い光が異なった速度でかわるがわる点滅するゴーグルをかけると、
治療開始後一時間たたないうちに72%の患者がひどい偏頭痛が止んだと報告した。
残りの28%のうち93%は頭痛が軽くなった。
偏頭痛
うつ病・不妊症と赤い光
昔、天然痘ウイルスの感染によって生じる悪性の伝染病である痘瘡の患者に赤色光線療法を
行なったのは有名だが、臨床的にはミニン灯やネオン灯として応用されている。
赤色光線は720ミリミクロンから650ミリミクロンまでの比較的長い波長の可視光線だが、
これは刺激作用がなく、深部にまで透過する深達作用があり、、また神経系統に対しては興奮作用を呈するため、
メランコリーの患者に応用され、、また内分泌腺、性ホルモンを賦活させ発情ホルモンの作用を促進させ、
月経過多や月経困難、性器発育不全、不妊症に応用される。
うつ病・不妊症
紫外線で損傷をつくる異常な実験
紫外線が網膜に損傷を与えるという実験は次のように行なわれた。
鎮痛剤を打たれたサルのまぶたを金具でこじ開け、瞳孔を目いっぱい拡げた状態で、
2500ワットのキセノン光(この強力な光には紫外線が大量に含まれる)を16分間照射するというもの。
白内障と紫外線を関係付ける実験もこの類である。
動物の主体性を完全に封じてまたたきも出来ない状態で行なったことは不自然きまわりないだけでなく、
虐待そのものを行なっただけで、現実的な要素を含んでいない。
信じがたい不自然な実験
皮膚がんと太陽との関係
1982年英国の医学誌「ランセット」の論文
オーストラリアのシドニー病院に付属する大学のヘレン・ショー博士は皮膚がんが進行する危険度が最も低いのは、
戸外でよく日光浴する人であることを突き止めた。
悪性黒色腫は生活様式や職業柄いつも日光に照らされている人よりもオフィス労働者にかなり多いことが報告された。
また博士のもうひとつの研究によると、蛍光灯を当てると動物細胞の培養液が突然変異を起こすことが示された。
*オーストラリアやイギリスでは屋内労働者が悪性黒色腫になる危険が高いということが報告されている。
日光不足の危険
細胞の若返り
1979年、米国化学誌「サイエンス」
ワイオミング大学ジョーン・ソネボーン・スミス
動物学、生理学教授ののワイオミング大学ジョーン・ソネボーン・スミス博士の研究では
ゾウリムシにあらかじめ遠紫外線UVC(細胞のDNAを傷つけ細胞の寿命を縮める効果がある)を照射し、
細胞を損傷させ、そこに近紫外線UVAを照射したところ細胞が元通りになるだけでなく、
細胞自体若返ることを発見した。
またさらに驚くべきことは、再度近紫外線UVAを当てたところ、2度目の照射によって
細胞の寿命が対象グループの細胞に比べ最大50%も延長する結果がもたらされた。
*彼女の実験により、特定の光は細胞がDNAを修復するのを助けるだけでなく、
DNAが潜在的に持っている寿命を延ばす可能性をも刺激するという事実が証明された
細胞の若返り
紫外線とカルシウム吸収
紫外線はビタミンDの合成を促進する。
一方ビタミンDは食物からカルシウムや他のミネラルの吸収を促進する。
ロバート・ニアと彼の同僚は年配者のグループを対象に研究を行なった。
課題は日光を余分に浴びることで食事からカルシウムを摂取する能力が向上するかどうかを評価するため。
①全員が一日に約200IUのビタミンDを食事から取る。
②フルスペクトル(紫外線を含む)のもとで生活する人々と、
通常の室内の光(紫外線を含まない)で生活する人々とにグループ分けして評価。
結果
紫外線を全く受けないグループはカルシウムの摂取量が25%減り、
紫外線を受けるグループは15%増加した。
つまり紫外線を受けたグループは受けないグループよりも
食事からカルシウムを40%も多く吸収したのである。
カルシウムの吸収
紫外線と心臓の力
トゥレイン医科大学のレイモンド・ジョンソン博士は、20人に紫外線を照射してみた。
結果、20人中18人について、平均39%も心臓血液はく出量が増加した。
つまり、心臓が強化されて、より多くの血液が送り出されたのである。
心臓の力
紫外線とアテローム性動脈硬化
脳のアテローム性動脈硬化を患っているロシア人の患者169人に紫外線治療を行なった
1年間の調査では、患者は全員脳の循環が良くなった。
同じような研究結果が他の研究でも得られている。
アテローム性動脈硬化
紫外線とコレステロール
高血圧と関連のある循環器障害の患者に、紫外線を照射する実験が行なわれた。
最初の照射後2時間で、患者の97%は血清中のコレステロールレベルが約13%低下した。
しかもそのうち86%の人が24時間このレベルを維持した。
心臓病に関わる他の脂肪(グリセリンの1~3個の水酸基が脂肪酸と結合してできるエステル)が、紫外線を照射されると減少した。
コレステロール
紫外線と乾癬
国立乾癬財団は、乾癬の皮膚病の患者に紫外線を当てると80%が回復すると報告。
乾癬
紫外線と性ホルモン
ボストン州立病院での研究
アブラハム・マイアソン博士は、紫外線によって男性ホルモンが
120%まで増加することを突き止めた。また女性の分泌レベルも高める。
発情ホルモン(エストロゲン)の急激な吸収ピークは、
危険があって不必要だといわれている紫外線領域(290nm)内であることがわかった。
この発見は、女性が紫外線に当たると発情ホルモンが増えることを示している。
性ホルモン
東京大学グループが成功
平成4年(1992年)
光ファイバーを通して集めた太陽光を患部に照射してガンを治療することに東京大学グループが成功した。
レーザー光を使って治療する方法はすでにあるが、
新技術は無尽蔵にある太陽光を利用するためレーザーに比べ費用がかからないのが利点だ。
太陽光でガン治療
防衛医大皮膚科の伊藤講師
これまでの治療法では効果のない重症のニキビが、光線治療で劇的に改善することが
防衛医大皮膚科の伊藤講師の研究でわかり、20日北海道岩見沢市で開会した国際光線力学療法学会で発表された。
この光線療法はある種の皮膚がんに実施されているが、ニキビへの有効性が実証されたのは世界で初めて。
重症のニキビと光線治療
九州大学溝上助教授
平成17年(2005年)1月9日山形新聞
九州大学溝上助教授(免疫学)が米国の専門誌に発表。
47都道府県の1961-1990年の平均日照量と発生部位別に見た
2000年の都道府県別がん死亡率を比較し、関連を調べた。
その結果、東北、北陸など高緯度や多雪で日照量が少ない地域ほど、大腸や胃、食道などの
消化器がんの死亡率が高く、四国や九州南部など日照量が多い地域ほど低い傾向があった。
ただし、前立腺がんや乳がんでは関連は見られなかった。
関係の認められたガンは消化器ガンで、
男女とも食道がん、胃がん、大腸がん(結腸がんと直腸がん)、すい臓がん、胆嚢・胆管がん。
*「日照量が少ない」とは紫外線が少ないということ。
紫外線が多い地域ほど人は肌にビタミンDが出来るチャンスが多くなるので、
ビタミンD保有が不足せず、ガンになりにくくなる。
地域別日照量とガン死亡率
国立がんセンターがん予防・検診研究センター
日本人3万8373人を対象に、あらかじめ血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)
濃度を4段階に分け、その後の11.5年間に大腸がんになった患者グループと、ならなかった対象者グループを調べた。
その結果、血清カルシジオールが最低のグループ(22.9ng/ml未満)は、
それ以上の3つのグループに比べ、直腸がんのリスクが男性で4.6倍、女性で2.7倍であった。
数多くの同じような調査で同じような結果が世界中で出ている。
ビタミンDと大腸がん
ロンドン大学セントジョージ病院ローエ氏
イギリスの34~84歳の女性179人における血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)
濃度と乳がん発生の調査結果;血清カルシジオール濃度が最高(60ng/ml以上)のグループは
最低(20ng/ml以下)のグループに比べ、乳がんのリスクが83%低いことがわかった。
閉経後の女性は副腎皮質からの男性ホルモン(アンドロゲン)が脂肪細胞にある
アロマターゼという酵素と結合してエストロゲンに作りかえられます。
このエストロゲンが乳がん細胞にあるエストロゲン受容体と結びつき、乳がん細胞を増殖させてしまうのです。
ですから閉経後の女性は脂肪細胞の増加にも気をつけましょう。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のガーランド氏
血清カルシジオール(ビタミンDが肝臓で変化したもの)濃度を5段階に分けて調査し、
最高(平均48ng/ml)のグループは最低(平均6ng/ml)のグループに比べ乳がんのリスクが50%も低い結果が出た。
ビタミンDと乳がん
テキサス大学に研究室をもつラッセル・ライターはロジャー・ホフマンとの共同研究から
動物の周期的繁殖活動におけるメラトニンの役割を確認した。
*光を感知しながらメラトニンを調節する松果体は役割がわかるまでは昔から無用の産物と思われていた。
メラトニン
夜に作られるメラトニンも昼間に日光をよく浴びていることで、円滑な合成が行なわれることが明らかにされた。
メラトニンがよく出来るということは、悪性腫瘍などの進行を抑えたり遅らせたりする力が増すということもわかっている。
*夜に明るい光を浴びるとメラトニンの量が抑えられることも判明しました。
日光とメラトニン
SAD(季節性情動傷害)によるうつ状態は2月がピークです。
改善する効果的な方法は朝日光に当たることです。
光を受けることで、メラトニンの生成が止まります。
冬は昼も出来るだけ日光に当たるようにします。
一度に長時間ではなく、少しずつ日に当たりましょう。食べすぎに注意!!
SAD(季節性情動傷害)
脳の特定の領域が光に敏感なだけでなく、波長が異なると違う反応を起こす
という発見が科学界でも医学界でも次々になされている。
放射の色が異なると、それに応じて内分泌系も相互作用し、ホルモンの生成を刺激したり抑制する。
光と脳
光から紫外線をカットすると光合成がうまくいかない。
葉緑体の動くリズムが狂い、円滑な正規の動きにならないが、再び紫外線を当てると正常な光合成が行なわれる。
紫外線と光合成
ジョン・オット博士の実験
■カボチャ種の芽は蛍光灯のもとでは十分生長しないが、光源に紫外線を加えるとふつうに生長する。
■ピンク色の蛍光灯またはデイライトホワイト蛍光灯のもとで飼育されたマウスの平均寿命は
それぞれ7.5ヶ月、8.2ヶ月だったのに対し、自然光のもとで飼育されたマウスははるかに健康で、平均して16.1ヶ月も生存した。
■ 従来のクールホワイトの蛍光照明をつけた教室の生徒は、活動亢進、疲労、イライラ、注意力散漫を示す者がいた。
これに対し、フルスペクトル照明の教室では、成績全体のみならず、
生徒の態度や雰囲気が1ヶ月のうちに著しく改善。さらに極端な活動亢進で学業が劣る問題児の中には、
驚くほど静かになって、読んだりする時の障害をいくつか克服した子もいた。
*クールホワイトの蛍光照明は一般の蛍光灯。
フルスペクトル照明は太陽と同じ構成に近づけたもので紫外線を含んでいる。
学校の教室の環境での実験
黄色やオレンジ色などの明るい暖色の壁にすれば学童の知能指数や学業成績が向上する。
そしてフルスペクトルの照明を使うと、収縮期の血圧が平均して20下がり、行動(とくに攻撃性の低下)は格段によくなった。
環境を元に戻すと彼らの状態も元に戻った。驚くことに目の見えない子も同じ影響を受けた。
光の学童への影響
結核は日光で治療できる病気のひとつで、紫外線を遮断してしまうと効果が出ないことも発見されている。
結核と紫外線
カリフォルニア州サンディエゴのバーバラ・バリー博士
月経が始まる一週間前に体重増、憂鬱、、引っ込み思案、
炭水化物を異常に欲しがる、疲労、イライラなどになる女性が多い。
夕方2時間明るい光の治療を施すと、月経症候群(PMS)の症状が好転する。
光による月経前症候群(PMS)の軽減
地球が誕生したのは46億年前といわれています。
その地球に生命が誕生したのが40億年前としています。
生命が誕生するためにはいろいろな条件が整うことで実現したわけですが重元素があったおかげで、
アミノ酸が生まれ、鉄などのおかげで、地球磁場が発生しました。
地球上に葉緑体をもつシアノバクテリアが生まれ、
太陽の光をもって光合成を行って生命体が使えるエネルギーに変換したと同時に
大量にあった二酸化炭素を酸素に変え、さらにその酸素からオゾン層が作られ、
放射線をさえぎることで、生命が活動する条件が作られていきました。
ちなみに紫外線がなければオゾン層は出来ませんでした。
紫外線が作ったオゾン層で波長の短い紫外線自らをさえぎる層が出来上がったのです。
そのオゾン層を壊しにかかっているのは人間が作ったフロンガスです。
この太陽から発する電磁波にはいろいろな波長があります。
その多くが地球に届く前に途絶えてしまい到達することがありません。
大気圏で吸収されてしまうものもあります。
ふたつのオゾン層(20000メートル付近と12000メートル付近)をも通過して地上にまでやってくるのは、
ご存知の通り赤外線・可視光線・紫外線です。
そしてこの赤外線・可視光線・紫外線は波長でいえば、
だいたい 290ナノメーター(ミリミクロン) ~ 1500ナノメーター(ミリミクロン)です。
もっと長い波長(遠赤外線)もわずかながら降ってきます。
赤外線 700~
赤 625~700
橙(オレンジ) 595~625
黄 570~595
緑 495~570
青 440~495
藍 410~440
紫 380~410
紫外線 ~380
赤外線と紫外線以外の間にある色が見える波長を可視光線といいます。
この範囲の波長が昔から地上に降ってくる生命が誕生してから今に至るまで生命体を育て繁殖させてくれた有難い光線なのです。